アロマセラピーとは
花の香り、木の香り、果実の香り…
植物の香りは、どこか懐かしかったり、落ち着いたり、元気になったり、眠くなったり…
私たちの心と身体に様々に働きかけます。
アロマ=芳香 セラピー=治療のこと。アロマセラピーとは植物から採れる精油(天然の芳香成分)を吸入や皮膚吸収を介して人間がもつ自然治癒力を高め、心身を健やかに保つ自然療法のことです。
精油は主に花、果実、種子、樹木、枝、葉から抽出されますが、200種類はあり、また様々な作用を持ちます。代表的なものとしては鎮静作用、抗菌作用、ホルモン調整作用、加温作用などなど、、、あげたらきりがないのですが、少なくても60種類以上はあると思います。
植物から放つ香りの正体である精油は植物にとって、他の植物から身を守ったり、受粉のために虫たちを率き寄せたり、逆に動物や虫からの補食を防ぐ、細菌やウイルスからの感染を防いだり…
人間にも同じ作用があると思うと不思議です。
好きな香りを嗅ぐと「あ~良い香り」と気分はよくなり、嫌いな香りを嗅ぐと気分は悪くなります。
それは、香りは脳へ直接と届くからです。
鼻から吸い込まれた香りの分子は鼻の奥で電気信号となり喜怒哀楽といった情動や本能、記憶に関わる大脳辺縁系(爬虫類脳)に伝わります。だから、嗅いだ香りはダイレクトに感情へ働きかけるのです。
また、心臓や胃、膀胱などの働きを調整する自律神経の中枢である視床下部や、ホルモンの分泌に関わる脳下垂体にも伝わり、生理機能や免疫にも影響します。
アロマセラピーはただ香りを嗅ぐだけでなくキャリアオイルと呼ばれる植物油に希釈しトリートメント(マッサージ)
します。精油の持つ有効成分が皮膚の表皮の下の真皮まで届き、血液やリンパ液などに乗って体中に運ばれます。
アロマトリートメントはタッチングによる安心感を与え、植物のもつ力を肌から吸収させ、心身の健康維持に役立ちます。あたたかな手によるタッチングは安心感や安らぎを与え、病気の不安や痛みの緩和、親子のスキンシップ、言葉を超えたコミュニケーションを助けるなどが期待されます。